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2007年10月11日
働くママを支援する新規事業
今、共働きの家庭が増えてきています。しかし、保育所の問題をはじめ、幼少期の子供の教育をどのようにすればいいのかや、働いていて不在中の子供の安全をどう確保するのかという問題が増えてきています。そこで、それらの問題を解消する小学生を対象にした”アフタースクール”「キッズベースキャンプ」の事例を見てみましょう。これは新規事業の中でもニッチビジネスとも言えると思います。この事業は保育園ではなく、小学校低学年を対象に、放課後の面倒を見てくれるものです。通常、幼児の間は、女性も保育所に預けて仕事を続けられますが、小学校に入ると同時に放課後の面倒を見てくれるサービスが少なく、退職せざるを得ないお母さんがたくさん存在していました。そんな不満を解消するために、この事業が生まれたようです。
なるほど、子供を預かると聞けば、すぐに保育所を思い浮かべますし、ましてや保育所の数が足りないというところに問題がフォーカスされがちでしたね。しかし、真の問題は、小学校に子供が入学してから発生していたのです。現在、キッズベースは、関東の新興住宅街を中心に6店舗出店し、昨年オープンした一号店では、定期的に利用するレギュラー会員と春休みなど単発のスポット会員をあわせて220人が会員登録しているとのことです。現在は、クチコミやメディアへの掲載で広がりつつありますが、単にニッチ市場を掘り起こしたという点にだけ人気の秘訣があるわけではないようです。
これは学校と競合するのではなく、例えば近隣の公立小学校の協力も得ることで、放課後になると教室まで迎えに行く送迎サービスを付けたり、施設のセキュリティ体制を整えることはもちろんのこと、医療機関とも連携している点で、「安全・安心」という部分を売りにしているわけです。また、単に預かるという”代行”業的な発想ではなく、教育的な要素も加え”高付加価値”の要素を入れているところにも同事業のポイントがありそうです。
さて、共働き世帯が増えているという点では、子供の養育の問題と家事の問題をどうするかという点が大きな市場として捉えることが出来ますね。いわゆる成長市場というものです。ここに、ニッチなスペースを築く際に、どこに着眼するかが問題になってきます。幼児を対象にするのか、小学生を対象にするのかという「ターゲット」の問題、もしくは子供を一時的に預けるニーズに応えるのか、放課後のサポートをするのかという子供(ターゲット)の「生活シーン」の問題、そして単純代行なのか、高付加価値サービスなのかという「ビジネスモデル」の問題。これら、複数のニッチポイントを組み合わせて上手に事業の構造をつくられていると私は思います。
ニッチスペースは発見するのが難しいとは、私もコンサルティングの現場でよく言われます。しかしながら、その基本は何てことはない「細分化」にあるのです。事業を構成するいくつかの要素を因数分解してみて、そのうち特定の要素に集中してみる。やはり、これに尽きると考えています。経験と勘に頼らない、ニッチスペースを発見することが、新規事業の企画化におけるスピードアップにつながるのではないかと私は思うのです。
ちなみに、「キッズベースキャンプ」事業を手がけるのは、元「ミスミ」の創業者である「田口氏」が、設立した「エムアウト」という起業専門会社です。うちの会社は、新規事業のコンサルティングという支援に重きを置いていますが、同社はオリジナルの事業の創出に重きを置いた個性的な会社で、私が目指す道の一つでもあります。同社の動きも必見ですよ!
投稿者 compas : 2007年10月11日 18:53
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