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2007年10月11日

ナレッジを事業にする

新規事業の基本は、「強み」を活用することである。これは私が口酸っぱくしてお話する内容です。ところが強みには、”目に見えるもの”と”見えにくいもの”があります。目に見えるものは、設備や販売チャネルなどのことで、目に見えにくいものとは、例えば人材のスキル、知恵、情報のようなものです。で、新規事業の企画を考える際は、どうしても目に見えやすいものを活用した企画を考えがちなのですが、実は、目に見えにくいものを事業化したほうが高収益なビジネスが展開できることを皆さんは、ご存知でしょうか?

目に見えないもの、それは複数ありますが、ここでは知恵や情報を総称して「ナレッジ」と表現してみましょう。ナレッジという強みは、大前提として企業が存続している限り、どの企業でも必ず持ち合わせていますので、それを新規事業として企画化してみることが比較的容易と考えることも可能なことでしょう。さて、ポイントは、このナレッジをどう事業につなげるのかという点です。ビジネスモデルで考えれば、ナレッジを他社に外販する方法が考えられます。分かりやすい例で言えば、教育・研修事業やコンサルティングサービスとなりますでしょうか。リッツカールトホンホテルが、接客技術というノウハウを、他社に研修を通じて販売している例なども典型的ですよね。

例えば、私のクライアントにもサービス業だけではなく、メーカーや商社が存在しますが、特にメーカーであれば製造技術(ナレッジ)、さらに商社では販売技術や販路およびメーカー側の情報(ナレッジ)を持っています。そのため、これらを上手に”見える化”して外販することで、元手が小資本なのに高収益を目指すことが容易になりますよね。また、ナレッジとは自社にあるものを活用しますので、事業化にそれ程の投資金額を要しません。そう考えると、「小資本で、かつ短期間で立ち上げが可能で、かつ高収益を狙える新規事業」として、自社の強みとなっているナレッジを新規事業に展開することは、会社にとっても嬉しい話になりますね。

また、例えば成長市場などで、まだまだ顧客側が商品の理解に乏しい場合は、市場を作り上げるための啓蒙活動として、このナレッジを事業化することも考えられます。例えば、「環境」というテーマは成長市場と言われていますが、サービスという業態ではまだまだ伸び悩んでいます。そこで、環境を意識した経営シミュレーションがゲーム式でできる研修プログラムを開発すると、ナレッジビジネスが可能になるばかりか、市場の啓蒙という意味でも定着させることが狙えるわけです。

こうして、考えてみると、自社内で眠っている「強み」、特に「ナレッジ」の転用で新規事業を展開できないかを考えることは、小資本新規事業として有効な策だと思います。「ナレッジ」を活用して、研修、コンサルティング、技術請負などのビジネスに派生させていく。これは、今すぐ小資本で立ち上げが可能な、ビジネスモデルのあり方ではないでしょうか。

投稿者 compas : 2007年10月11日 19:14

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