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2007年10月11日

無料というビジネスモデル

最近、あらゆる業界で”無料”とうたうサービスや事業が増えてきたように思います。もちろん、販促策の一つという場合もありますが、その多くは広告収入モデルを築こうというもの。特にネットの世界ではこの動きが顕著のようですね。さて、それでは新規事業開発において無料が主体のビジネスモデルは築くことはできないでしょうか?販促策と広告収入などいくつかの手法を組み合わせ、無料というトリガーで顧客を獲得し、シェアやブランドポジションを築いていくモデル。私が、その無料モデルで、一番分かりやすく、また注目している企業の一つが、「ソースネクスト社」です。

同社は、書店などで低価格なパソコンソフトを販売していることでも有名な企業です。しかし、低価格のパソコンソフトを販売するだけではなく、セキュリティソフトなども更新料を無料にして話題を呼んだことでも有名ですよね。ところが、この会社、今度は「ネットを通じて無料でアプリケーションソフトを提供」することを始めました。ソフト開発のシンクフリーという会社と提携し、ネット上でワープロや表計算ソフトを無料で提供。さらに、マイクロソフト製品との互換性も高くしたことで、とても使い勝手がいいというのが売りのようです。ネットでソフトを提供することのメリットは、複数の利用者が編集したり、他の利用者とファイルを共有できたり、評点を付けられることでもあると報道の記事にもありました。

さて問題は、どこで収益を得るかということですよね。もちろん、広告収入というのがメインになってきます。また、データの保存は1ギガまで可能ですが、これ以上の保存には容量を有料で増やすことが可能になるとのことです。また、9月にはパッケージ版の販売も計画しているようなので、予めユーザーを掘り起こしておこうという考えもあるようです。なるほど、コレには、「広告収入」、「オプション機能の利用による収入」、そして「自社の従来型ビジネスモデルへの副次的収入」という3つのエッセンスが上手に組み込まれているように見受けられます。今後、これがメインストリームになるとすれば、それこそパッケージソフトの開発企業もビジネスモデルの変革が迫られるようになりますね。

さて、今回はたまたまソースネクストという企業のネット絡みの事例を取り上げました。割引という言葉だけではなく、無料という言葉に小慣れてきたユーザーに対しては、今後、無料を当然としたビジネスモデルを築いていく選択肢も、各企業は準備しておかなければなりません。企業経営における無料ビジネスモデルのインパクトを検証し、無料ビジネスモデルの新規事業で何ができるかを検討すること。これは企業の将来の生命線でもあるように思えます。皆さんの会社の事業領域で、無料ビジネスモデルを活かした新規事業開発では、どのようなことができますか?一度、検討してみましょう。

投稿者 compas : 2007年10月11日 19:18

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