≪ 老舗企業の異業種へのチャレンジ | メイン | 3大ニュース! ≫

2007年10月11日

行動格差を理解しよう!

インターネットというものは、新規事業開発にとって、切っても切れないだけのビジネスツールとして存在感を示していますね。ところが、ネットが普及すれば普及するほど、実は消費者の間には「行動格差」が生まれていることを、新規事業担当者は理解しておく必要があると私は思います。つまり、情報をネットで受け取ってから行動を起こす消費者と、行動につながらず、情報の消化不良を起こす消費者の格差がついてきているという意味です。

ネット社会が普及すれば、ネットによってビジネスや生活が効率化されると言われてきました。また事実、そういった側面は全く否定できません。しかしながら、一方のパワーがかかると、逆向きのパワーも等しくかかるという法則が私はあると考えています。単純に言えば、私はいつも新規事業コンサルティングの際に申し上げるのですが、”逆張りの視点”ということになるでしょうか。皆がIT系のビジネスモデルを組み立てるのであれば、あえてアナログやリアルにこだわるというスタンスの取り方。

例えば、今朝の日経産業新聞には、リクルート社の面白い事業計画に関する記事が紹介されていました。ネットでの事業展開を模索しつつも、いくつかのネットによるビジネスモデルを築いてきた同社ですが、行動格差の流れを受けて、「リアル」な事業を強化していくというものです。同社は就職や結婚、住宅などのテーマで媒体を作っては広告収入で稼ぐモデルを築いて来ました。また、これをネットによるモデルに展開してきました。しかし、ネットだけでは、収益にも限界があるだろうという判断のようです。

例えば、就職活動の学生支援事業では、学生がネットで登録し、電話やメールで学生の相談に乗った後、企業との面接をセッティングする相談事業を「就職2ndステージ」という名称で手がけています。同社は、このモデルで後に学生の採用が決まれば、企業から40万円の手数料をもらう仕組みを作りました。また注文住宅の購入を検討する消費者から相談を受ける「ハウジングナビカウンター」も増設し、対面カウンターや相談事業をリアルに行うモデルを追加していっているようです。

人を介したビジネスをBtoCでリアルで行うとなると、効率や利益率が悪くなりますが、それでもリアルに集中する事業も一つの選択肢、リクルートのように両軸で展開するのも一つの選択肢です。いずれにしろ、「行動格差」が存在するという時流を理解した上で、新規事業開発にあたる必要があるのではないでしょうか。

投稿者 compas : 2007年10月11日 19:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.compas.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/105

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)