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2007年10月11日

今あるものを活かす

新規事業の企画をする際に、画期的なことを考える必要はないとはいつも私が言うことです。世の中にないものよりも、自社の強みを活かして事業領域を拡張して考えた企画のほうが確実に成功を収めれる可能性が高いからです。ちなみにこれは、事業領域の拡張の話だけではありません。同じ事業領域でも、今あるものを活かせば、新しいマーケットが創出できることもあります。私は、これをPCで言う”周辺機器メーカーの発想”という風に呼んでおります。

PCの周辺機器メーカーとは、PCを作るのではなく、今既にあるPCという製品をより豊かにするところに特化して、事業を展開されていますよね。これは通常の新規事業の企画やネタ出しの発想方法として使えるのではないかと思うのです。例えば、周辺機器メーカーの事例で、その意図を読み解いていただきましょう。「ピクセラ」という会社が、地上波デジタル放送の受信機事業に参入するという記事が本日の日経産業新聞に出ておりました。これはアナログテレビでも、地デジが見れるようにする外付けタイプのものです。

2011年からテレビは国策により、アナログ放送からデジタル放送に変わるため、買い替えをしなければなりませんでした。しかし、買い替えといっても、全国民が進むとは思えません。今現在は国内のテレビ1億2千万台のうち、アナログテレビが1億台近く残っており、例えばホテルや病院などテレビの買い替えが難しいところから攻めれば商機があるのではないか。こんな仮説からスタートした商品開発だったようです。ポイントは買い換えたいけど、まだ買い換えなくてもいい方法はないかと探っているユーザーのニーズを汲み取ったところです。

ピクセラというPCの周辺機器メーカーとテレビの事例を使ってお話しましたが、私の言いたいことは、新規事業の企画においても、今あるものを更に活かすためには、どうしたらいいかという発想で考えることが大事だということなのです。何も新しいものを企画するだけが脳ではありません。既存のものを使いたいために、それを活かす方法を考えて欲しいというニーズは様々な業界であります。したがって、PC周辺機器メーカーの発想で、あるセグメントにおける周辺サービスは考えられないかというように企画をつくっていくわけです。

こういうご時世ですから、皆が新しいものを欲しているわけではありません。また全てがリサイクルといった経済の循環にもなりません。既存のものに何か新しいものを付加することで、それが活きてきたり、再活性化しないだろうかという発想をするわけです。今あるものを活かす企画発想方法は、隠れた大きな市場を掘り当てることにつながるかもしれませんよ。一度、検討してみてください。

投稿者 compas : 2007年10月11日 20:08

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