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2007年10月11日

とことん尖って欲しい!

私の日常は、様々な会社の事業計画に目を通すところからスタートすると言っても過言ではない日々です。もちろん事業計画は新規事業の企画が中心であって、経営計画ではありません。ところが、この各社の事業計画書、その多くは退屈なものばかりなのです。こう言ってしまうと、クライアントに怒られそうですね。でも、何故だか言いましょうか?それは、何が売りが分からない、何が強みか分からない、平たく言えば、小さくまとまっている印象を受けるからです。事業計画書を見れば、普段勉強している姿が思い浮かびます。

しかしながら、ビジネス書に則った企画や事業計画書を作成しても、私はおろか、顧客の心に響くことはありません。もっともっと、尖った事業計画にして欲しいのです。ましてや高い知名度を持たない企業は尚更のことです。私はいつも「成長市場の中にニッチスペースを見出せ!」と説きます。しかしながら、多くの事業計画書は成長市場の記述はあっても、どこがニッチなのか不明ということが多々あります。これでは、他社との差別化も出来ないばかりか、社内に経験値やノウハウもストックしていくことが難しくなります。なぜなら、尖ってない事業は、他社もノウハウを既に持っている可能性が高いからです。

例えば、携帯電話向けサービスを展開する「ジェイマジック」という会社があります。同社は、”顔チェキ”というサービスで世間で注目される存在になりました。”顔チェキ”とは、自分の顔を携帯電話のカメラで撮影して、同社のサーバーに送信すれば、有名人で誰に似ているのか、有名人の画像データベースから似ている順に上位3位までを教えてくれるという、ちょっとしたお遊びサービスです。このサービスは単純モデルですが、コンセプトの良さと使い勝手のシンプルさで、あっという間に1千万人以上の利用者を集めたサービスです。

で、このサービスを開発した同社が、今度は画像認識技術を活用して、カメラ付き携帯電話をポスターや雑誌、CDジャケットにかざすだけで、楽曲が視聴できるシステムを開発しました。専用ソフトをダウンロードする必要があるものの、街で気になる音楽に関連したものを見かけると、携帯電話をかざせば曲が聞けるという、単純にして壮大なモデルを描いているわけです。仕組みはと言うと、ポスターなどの広告を携帯のカメラでかざせば、画像が自動的にデータベースへ送られて、該当する楽曲を検索して、ダウンロードできるようにするようになっています。

このサービスが普及すれば、レコード会社や広告代理店のプロモーションにも活用できますね。更には、音楽だけではなくプロモーションビデオなどの動画も可能になるわけです。さて、同社の尖り方は分かりますか?携帯サービスという成長市場において、あくまでも携帯電話のカメラで撮影した画像と独自に構築する画像データベースを組み合わせて、手軽で便利なサービスを追及するという部分に特化しているわけです。ものすごく尖っていますよね。

つまり、新規事業の企画や事業計画の作成において必要なことは、尖りをいかに持たせるかということなのです。でなければ、全く面白みのない事業になってしまいます。皆さんの会社で作られた企画や事業計画書は尖ってますか?また、尖るためにはどうすればいいですか?一度、事業の尖り具合を検証してみてください。ちなみに、私はジェイマジック社の尖ったサービスに今後も注目しています。

投稿者 compas : 2007年10月11日 20:48

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