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2007年10月11日

省エネの視点

ついに本格化したかな?という記事を先日、確か日経新聞で発見しました。それは「省エネ」の視点があらゆる産業で増えてくるであろうという私の仮説に基づく記事でもありました。それは、システム販売の「TCBテクノロジーズ」社が、オフィスのIT機器を対象にした省エネ対策事業を始めるというもの。私は、先日のIT企業を対象にしたセミナーで、次世代のWEB社会の展望や、その中における収益源の見つけ方をお話させていただきました。

もちろん皆さんの関心は、WEB2.0後のビジネスモデルや、セカンドライフのこと。でも、実は技術の進化だけを見ていては、本質的に大切な時代の潮流を見誤るのですよね。私はIT分野における技術の進化は、事業開発においてはあまり関係ないと思っています。なぜなら、どれだけIT技術が進化しても、お金の流れや収益源の構成は、古今東西、他の産業と比べてもあまり変わらないからです。請負、代行、仲介手数料・・・挙げだせばキリがありませんね。

さて、話は戻りますが、そこで、技術の進化ではなく、例えば、省エネという潮流を捉えて、ITと絡めた新規事業を考えてみる。こんなアプローチの方が、実は切り口としては面白いと私は考えているのです。つまり、IT、ITしてない事業企画という意味です。事業企画におけるコンセプトを、「IT×省エネ」としてみましょう。その上で、先にご紹介したTCBテクノロジーズは、どんなビジネスモデルを作り上げたのでしょうか。

まずは、米国のバーディアムという会社と提携して、印刷省エネ化ソフトを日本語して販売する事業や、オフィスのLANに接続されたパソコンの電力消費量を計測したり、設定した時間になるとパソコンの電源を自動で切る機能を備えた電源管理ソフトの販売事業です。印刷省エネソフトでは、文章が最後に一行だけはみ出した場合に印刷しない設定や、ホームページを印刷した際にバナー広告を削除して印刷することも可能にしています。これで無駄な紙とインクの使用がなくなりますね。

また、電源管理ソフトを導入することで、PC一台あたり年間で5千円の電気料金の削減ができると言います。ビジネスモデルという視点で見れば、単純にソフトの販売事業ということになるでしょう。しかし、新規事業企画という視点で見れば、「省エネ×IT」というコンセプトで、同社の事例以外にも、様々な仮説が考えられるのではないでしょうか。

私は、ITの中だけで、新規事業を考えるのは間違っていると思います。特に、WEBの技術を追い、WEBの中だけで完結しようとさせる思考を持つ方。それももちろんビジネスにはなりますが、やはり大きなビジネスになるのは、時代の潮流や本質を読みとり、そこにどう”ITを絡ませる”かという視点に立った企画だと思うのです。ITに限らず、省エネという潮流は全産業に影響を及ぼすとは思いますが、是非、新規事業の企画においても、本質を見誤らず、表面上の現象だけに捉われないようにご注意頂きたいと思います。

投稿者 compas : 2007年10月11日 21:10

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