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2007年11月01日
ジェイマジック社を読み解く
私が以前より注目している会社に「ジェイマジック」という会社があります。一言で言うとモバイルメディアもしくはモバイルソリューション事業を展開している会社です。特徴は、携帯電話のカメラを活用した事業に特化していることです。代表的なサービスとしては、「顔ちぇき」というものがあります。自分の写真を携帯で撮影してメールで送ると、どんな有名人に似ているのか返信をくれるという遊びサービスです。一時期、クチコミで広がって、世間を騒がせていたこともあります。
そんな同社は、新規事業に関わる者にとって、多くの示唆を与えてくれため、私は日々動向をウォッチしています。例えば、11月1日付けの日経産業新聞には、「顔ちぇき」サービスを応用した販促事業の展開が紹介されていました。”自分の顔をピザに例えると?”というコンセプトで、ピザハットのプロモーションを請負い、「顔ちぇき」と同じ仕組みで行うというものです。携帯で撮影した自分の顔写真をメールで送ると、ピザハットのどの商品に分類されるかをイラスト付きで教えてくれるというものです。
また、結果画面からピザハットの携帯サイト経由で、判定されたピザを注文することも可能にしているところに面白さがあります。これにより、携帯電話のカメラを使った楽しさをユーザーには提供でき、一方ではピザハットのプロモーションを促進することができますね。つまり、「携帯カメラ×広告×遊び」という方程式で事業を構築していることになります。
ちなみに、同社の事業を可能にしている画像の技術はどうしているかといえば、通信設機器やセキュリティ事業を手がける「沖電気工業」からソフトを仕入れて加工しているのでした。沖電気は、元々顔を認識するセキュリティソフトとして売り出したのですが、ジェイマジック社の成功例が示すように、携帯やゲームに転用し販路を拡大する方針のようです。確かに、顔画像を認識する技術は、セキュリティ以外にも十分活用できますよね。つまり、沖電気工業からすれば、「強みの転用」となるわけです。
さて、ここでジェイマジック社のまわりで起きていることを整理しますと、3つのことが読み解けます。一つは、同社が携帯電話の中でも、カメラというテーマに「絞り込んで」事業開発を行っていること。そして、ゲームやカメラを使った遊びを広告事業に「組み合わせて」企画していること。最後に、技術提供側の沖電気工業は、「強みの転用」を上手に図ろうとしていること。この3つです。単純に携帯電話関連のベンチャー企業や新規事業と捉えずに、そこから明日の新規事業の成功の秘訣を読み解く姿勢も大切ではないかと思います。
投稿者 compas : 2007年11月01日 14:04
