2008年01月30日
エコの活用は今が旬
エコを意識したライフスタイルや事業企画が最近、浸透し始めてきました。まさに、今は市場の離陸期にあるように思います。そこで、自社の新規事業企画に、エコというテーマが活用できないかどうかを考えてみませんか?ちなみに、企画はエコ=環境問題を解決する!という使命感から必ずしも入らなくてもいいと思います。もっと肩の力を抜いて、時には遊び心も入れて、ラフに企画を考えてみてはいかがでしょうか。
最近、日経産業新聞で凸版印刷のエコを絡めた新規事業の記事を目にする機会がありました。簡単に言うと、環境貢献型の懸賞サイトを開発するというものです。懸賞キャンペーンでは、必ず落選者が存在します。しかし、凸版印刷が仕掛けるキャンペーンの場合、落選した人には抽選への参加権であったポイント相当数のCO2排出権がもらえる仕組みで、懸賞キャンペーンに応募するだけでCO2排出削減活動に参加できるようにしています。
同事業では、CO2排出権購入に関して環境ベンチャーのリサイクルワン社と提携し、同社の提携先であるイギリスのカーボンニュートラル社が保有する一定量の排出権を取得することが前提となっています。導入企業は商品パッケージなどに購買証明となるQRコードを印字。消費者が懸賞サイトにアクセスすると応募ポイントがたまり、抽選で景品があたる仕組みをサポートし、なおかつ落選者には、排出権をプレゼントすることで、地球温暖化防止に全員が参加できるように喚起するというものです。
ちなみに、凸版印刷社はQRコードの印字からキャンペーンシステムの構築、効果測定までを一貫して手がけるようです。またこの事業のポイントは、排出権のプレゼントという切り口を持つことで、懸賞のハズレをなくして、キャンペーンへの応募率向上と参加者の満足度向上が狙える点にあります。なるほど。これは興味深い事例ですね。詳細は、「凸版印刷社のプレスリリースサイト」を見るのが、一番、イメージしやすくなっています。
エコというよりもエコ意識や社会貢献運動への参加意識というところにフォーカスすると、製造業から、卸、小売、そしてサービス業に至るまで、広範囲に事業企画のヒントが転がっているように思います。冒頭でも私は書きましたが、そこでのポイントは、あまり難しく考えないことです。環境の技術などではなく、生活者の意識を読み解いてビジネスを行うという意味においては、特別鼻息を荒くする必要はないからです。エコは今が旬とは思いますが、特にエコ”意識”に注目して、物事をシンプルに考えて発想してみましょう。
投稿者 compas : 18:31
2008年01月24日
”個客”志向のサービスを作る
一つの商品を大量に、多くの顧客層に販売する。これには前近代的なビジネススタイルとして変化が求められてきました。成熟化した社会では、よりニーズが多様化と細分化を繰り返して、マス向けではなく、”個”のお客様ごとに事業の提供方法を考えなければならなくなっています。また、ネットにおいてもユーザー自身がクチコミなどでメディアを形成するCGMの流れが加速しているかのようです。つまり、企業は”個客”向けに事業を行い、”個客”の声を事業に取り込む必要が出てきているわけです。
標準品に対してカスタマイズ品、既製品に対してオーダーメード品というように、ビジネススタイルを進化させていきましょう。例えば、個客対応という部分では、こんな事例があります。「共同印刷」社が、主人公の名前を選べる絵本を制作し、企業向けの販促グッズとしての需要を取り込む新規事業を始めるというものです。”パーソナル絵本”というコンセプトで、主人公や友人の名前を自由に選択が出来る仕組みになっています。
これによって、選択されたものが絵本のタイトルや文章、イラストにも反映されるわけですから、孫などへのプレゼント需要も喚起できるというわけです。第一弾としてカラオケの第一興商のキャンペーンプレゼント用に制作を請負うようですが、印刷費負担をしても、最低ロットは買い取ってもらうしくみですので、コストも早期に回収ができる仕組みになっているのです。
最近では、TVドラマでも、携帯やPCのネットから視聴者が投票し、その結果をストーリーにまで反映させるという取り組みも出現してきましたね。ネット媒体に限らず、リアルの媒体でも、個客対応がどんどんと増えてきたといえます。その本質は、ユーザー自身が”選択出来る”部分にあります。さて、皆さんの既存事業に個客対応の考え方を導入すれば、どのような新規事業の企画がつくれるでしょうか。
一見、頭では理解できていても、実際の行動に結びつけられていないものです。一度、行動に移してみましょう。自社の既存事業を進化させる、あるいは全く異なる領域であっても、成熟化している業界を狙い撃ちにしてみて、個客対応のスタイルを新規事業として取り入れてみる。こうして、時流にあった新規事業開発を行うことが、立上げまでの時間短縮にもつながってくるのです。
投稿者 compas : 12:43
2008年01月23日
発展イメージを持とう!
ここ三ヶ月間くらい、私のクライアント先では「発展イメージを持ちましょう!」という言葉がたくさん飛び交っていました。日々、様々な新規事業の企画書を私は拝見しています。ところが、企画は面白くても、その企画が今後どのように発展していくのかが読み取りにくい企画書を多く見受けます。着眼点は良くても、やはり事業として拡張し、発展していかなければ新規事業の意味を成しえません。従って、新規事業の企画作りは、発想だけではなく、その後の事業戦略や展開も充分考えておきたいものです。
さて、発展イメージを作る際のコツをここで考えてみたいと思います。私は、一言で言えば「強みを軸にした展開」ということに尽きるのではないかと考えています。強みを軸に、どう広げていくのか。強みをどう転化させていくのか。実は、新規事業開発のような新しい取り組みに際しても、この”強み”というものが大きな鍵を握ります。例えば、給食やカラオケ事業で有名な「シダックス」という会社がありますが、同社は発展イメージを「総合業務受託業」と位置づけして、新規事業開発を行っています。
その大きなキッカケは、日光江戸村などを経営していて業績が悪化していた車両運行事業を行う、「大新東」を買収したことにありました。どこに接点を見出すのかと思いきや、新規事業計画では、ハイヤーや送迎バスなど車両管理と食堂や売店、清掃、経理、駐車場などの施設管理を一つのパッケージにして販売するといいます。これらも含めて一括受託できると、案件ベースでの単価は4〜5倍になることも複数生じてくるのです。
元々企業向けに食堂や給食の受託事業を展開してきたシダックスですが、今後は脱・給食を目指して、総合受託サービス業としてどこまで飛躍できるのか、ウォッチしていきたいものです。将来の発展イメージを口で伝えるのは難しいですが、事業領域を表すキーワードを設定したり、ロードマップを図示することなどで、将来の発展イメージをクリアにしていきたいものですね。
強みをフルに活用して、新しい市場を開拓する。そして開拓できた市場を突破口に、発展イメージを形にしていく。こんな流れが、事業計画書の中にも必要になってきます。皆さんの企画書や事業計画書には発展イメージが書かれていますか?新規事業とは会社の将来の本業でもありますので、この部分はとっても大切な部分だと私は思います。
投稿者 compas : 12:39
2008年01月07日
セミプロ市場を狙え!
新規事業を企画する際に、単純にBtoBはプロ向け、BtoCは素人向け市場として捉えてはいけません。特にBtoCに関しては、成熟化社会が加速し、ネットが日常生活に浸透している時代では、消費者の商品に求めるスペックの要求が想像以上に高いからです。ネットで検索するという習慣が根付くと、当然商品に関する基礎的な情報を仕入れることが容易になり、またクチコミへとつなげていきます。
そうすると、基礎的なスペックを備えているだけでは、物足りなさを感じられてしまうわけです。そのため、ちょっとプロ仕様な”セミプロ”市場というものに目をつけてみてはどうかと私などは思います。例えば、お菓子材料サイトを運営する「クオカプランニング」の事例で考えて見ましょう。同社は、お菓子の材料をネット通販しています。
ターゲットは主婦なのですが、この主婦が普通にお菓子のレシピを見ながら味を表現しようにも、材料が専門店に並んでいるようなものでなければ、決してプロと同じ味を出すことは出来ません。ちなみにプロは独自の材料やあまり出回ってない材料を使うから、独自の高品質な味がつくれます。そのため、同社のサイトでは、”プロの材料”にこだわって通販を展開しているようです。
プロが使うレベルの菓子材料のネット通販とレシピの提案。この二つが組み合わさって、初めて消費者の要求を満たすことが出来ます。単純に、レシピや菓子材料のネット通販だけでは、既に消費者は物足りなさを感じているという時流が根底にはあるようですね。ちなみに、同社は2000年の設立以来、7年間で年商20億円を達成したそうです。
これからの時代は、セミプロ市場というものが、あらゆる業種で拡大してくると思われますので、今までとは着眼点を変えて、企画を考えていきましょう。2008年度は、この市場が更に拡大してくる、そして意外な分野でセミプロ市場が拓けてくる。私はそう思えてなりません。
投稿者 compas : 10:42
