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2008年04月05日
販路に注目!
新規事業の相談を受けると私は、まず御社の強みは何ですか?と質問します。それは強みを活用した新規事業を検討した方が成功確率も高いからです。ただ、うちは強みという強みが無いんです〜と経験的には7割ほどの企業がこう答えられます。しかし、本当にそうなのでしょうか?強みがなければ、会社として既に存在しませんよね。そもそも、複数のお客様と既に取引をしているではありませんか?つまり、販路を活かして事業内容を拡張するという発想でもいいのです。
例えば、JTBという会社があります。今や持ち株会社化して、「事業内容は相当多岐に渡っており」、今までもメルマガなどで同社の展開については私も取り上げてきました。さて、このJTBという”旅行会社”は、異業種の分野も含めて相当事業内容の幅が広くなっています。しかし、一見すると異業種の分野へ進出しているようでも、共通項もあります。それは、法人営業にも強く、法人に相当食い込んできたという実績です。
JTBの旅行以外の新規事業の代表例を一つご紹介してみましょう。最新号の日経ビジネス誌にも掲載されていましたが、「株主総会の運営を代行」するという事業です。株主総会の運営は、年々個人投資家の数の増加によって自社業務としては負荷が重くなってきています。そこに、JTBは目をつけたわけです。”会場手配”という部分は、旅行に限らず、自社が蓄積した強みの一つでした。つまり、法人営業で開拓してきた販路に、会場手配という強みを組み合わせた事業が、株主総会の運営代行でもあったのです。
ポイントは会場の調査・手配に留まらずに、スタッフの手配から、招集通知の手配など一貫したサポート体制をとるところにあります。また、株主総会に限らず、海外投資家向けのIRサポートだって事業としては可能になってきますよね。つまり、旅行というドメインにこだわらずに、法人との取引実績を強みにした新規事業で拡張を図っているという構図になっています。
現在、旅行業界は、楽天トラベルや一休COM、リクルートの”じゃらん”などネット媒体が台頭して、簡単には生き残れない時代になってきています。そんな中、旅行というドメインだけにとどまっていては将来も安泰できなくなります。そのため、JTBは、どんどん事業の拡張を図って来ました。私は事業の多角化というと少し重たい感じがしますし、未知の領域に進出するイメージが強くなると思います。
そのため、”事業の拡張”という言葉で、強みを活用した新規事業を検討してみてはどうかと思うのです。その際には、現在取引している販路に注目し、売るものを変更することで、新しい事業領域に踏み出せないかなどを検討してみましょう。
投稿者 compas : 2008年04月05日 14:19
