2008年06月22日
チェーン型サービス業
私は、サービス業には2種類のビジネスモデルがあると考えています。一つ目は、「チェーン型サービス業」、そして二つ目は「カスタマイズ型サービス業」です。前者は、コンビニエンスストアやFC展開する飲食店が代表例です。そして後者は、システム開発やコンサルティングなどの事業所向けサービスに多く見られます。さて、これら二つのモデルを考えた時にどちらを選択するかということは、新規事業にとっても重要な選択になります。
最終的に目標とする規模のイメージによって、選択するモデルは異なります。逆に、ビジネスモデルが、カスタマイズ型なのに、不必要にチェーン型を目指すと、その質が落ちるなどの難しい側面があります。そのため、事業のスケール感、ビジネスモデルを充分に吟味して、新規事業の事業展開も検討していく必要がありますので、注意しておきましょう。
さて、新規事業のアイデアをカタチにして、企画にする際にも、実はこのビジネスモデルの選択が重要になってくることを理解しておきましょう。例えば、小規模事業者が群雄割拠し、覇権を取る企業がいない場合。これはチェーン型を選ぶと、ブレークスルーする可能性があります。かつての理髪店なども、そう言えるかもしれませんね。逆に、チェーン型が当たり前の世界に、カスタマイズ型を持ち込むと、これも飛躍の可能性があります。既成の紳士服チェーンの世界にオーダー型のお店を出店するなどです。
皆さんは、新規事業の企画段階において、ビジネスモデルを考える際に、大雑把にどちらのモデルを選択するかイメージしていますか?意外にも、これを理解しておくのとしておかないのでは、差がつきますので、注意しておきましょう。例えば、クリーニング業の「喜久屋」という会社があります。同社は、既存のクリーニング屋という業態に捉われず様々な新規事業に挑戦されています。
同社は、地域密着や小規模事業者が多いクリーニング屋という業態の中で、マンションの居住者向けに全国レベルで、クリーニングを請負うサービスを始めました。仕組みは、マンションの管理会社が居住者に提供するクリーニングを請負い、全国約20のクリーニング会社と提携することで全国規模で統一したサービスを提供するというものです。マンションの居住者向けには、一棟ごとに管理会社より請負う方式が多かったところを、全国的に請負うモデルに挑戦するという試みです。
全国から、同社がオーダーを受ける窓口となり、提携する各地のクリーニング会社を紹介。決済やクレーム対応も同社が一括して請負い、いわば擬似的なFC本部の役割を行うというものです。同社の仕組みに加盟する企業は、ロイヤルティを売上の10%払う必要がありますが、コンスタントに仕事が獲得できますので、メリットが出ます。この事例などは、まさにカスタマイズ型のビジネスをまとめて、チェーン型に仕上げるモデルと言えますよね。
ちなみに、今後同社では加盟のクリーニング企業を400〜500社まで増やすと同時に、販路開拓のためにマンション向けにコンシェルジュサービスを手がける「クオリティライフ・コシェルジュ」社と業務提携したほか、宅配ボックス管理の「フルタイムシステム」社とも業務提携したといいます。今後、このチェーン型サービスへの取り組みは要注目ですね。
新規事業では、事業ドメインを設定することも大事、そしてアイデアや企画内容も大事。しかし、的確な事業計画を作成するためには、ビジネスモデルの充分な吟味も大事になります。その中でも、目標から逆算して、どんなモデルを選択するのかも、とっても大事なことを覚えておきましょう。チェーン型とカスタマイズ型のどちらが良いのか。熟慮してみましょうね。
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2008年06月17日
富士フィルムの挑戦はいかに?
富士フィルムと言えば、フィルム、デジカメ、画像関連機器のイメージが強い会社です。ところが、最近では化粧品や医薬品を手がけ、総合ヘルスケアカンパニーを目指すという方向性を明確に打ち出しています。果たして、この挑戦の行方はどうなるのでしょうか?異業種への挑戦を大胆に進める大企業として私は大変注目しています。
もちろん、異業種への進出と言っても独自技術の転用やM&Aも絡めているので、全くの未知の市場への進出というのと意味は異なるかと思います。しかしながら、市場の評価は厳しく株価がさえない状態が続いているようです。これまで富士フィルムと言えば、医療関連でも画像診断など診断が中心だったのですが、今後は予防や医療まで踏み込み、本格的な事業展開を目指しています。
そして医療関連事業を収益の柱にして、10年後に売上高を3倍にするという計画。ところが、投資家からは、既存事業との関連性や収益性が不安定な医薬品に対しては懐疑的な意見が多数のようです。私は、独自の技術や強みが充分に活かされるならば、目先の株価に左右されずに、大胆に挑戦することは良いことだと思います。
実は、富士フィルムの主力分野である写真フィルムの主成分は、コラーゲンやゼラチンであることを知る一般の方は少ないでしょう。また、それら医薬品開発に不可欠な化合物ライブラリーも20万種持つと言われています。こうして考えてみると、使える技術や強みが充分あるわけですから、未知なる市場や関連性のない分野への進出とは一概に言えません。
独自技術を水平展開的に、分野をまたいだ商品開発を行う企業としては、花王が上手な事例としてよく取り上げられます。同社では、保有する技術の使い道はないか?企画に使える技術はないか?など、技術軸と市場軸を横串で刺す形で新商品の開発にあたっています。独自の技術を持つ企業は技術ベースと市場ベースの両軸で物事を考えることが大切であると私は考えていますので、花王の事例はまさにピッタリですね。
新規事業や新商品の開発を行う際は、技術や強みを活かせる市場を狙うこと。そして使える技術は何か?保有する技術の使い道は何か?など技術と市場の軸で企画を作り上げていくこと。これらが成功のセオリーだと私は思います。富士フィルムはそういう意味では、無意味に未知なる市場に参入する訳ではありませんので、一定の勝率を収めるのではないでしょうか。ある意味、花王のように、独自技術をベースに上手に水平展開されていくことをウォッチしていきたいと思います。
投稿者 compas : 10:29 | コメント (0) | トラックバック
2008年06月09日
引き算式の新規事業
私は新規事業を考える際に、様々な視点をご紹介していますが、最近”引き算式”で考える企画が増えてきたのではないか。そう思えてなりません。例えば、アイポッドを考えてみましょう。ついつい普通の会社ではごちゃごちゃと機能やボタンをつけてしまいがちになるもの。ところが、アップルはさすがに大胆ですね。この製品は驚くほどシンプルにデザインされ、機能自身もシンプルですよね。これぞ、引き算式の考え方だと思うのです。
言い方を変えれば、シンプル化と言えるかもしれませんが、新規事業の企画を考える際は、”引き算式の企画づくり”として考えてみてはいかがでしょうか?任天堂のDSを考えてみた場合にどうでしょうか?PSPに比べてお手軽さがありますよね。最近、スーパーのレジはセルフレジも増えてきました。TOTOはふちなしトイレを発売しました。ふちがあると、掃除がしにくいところを解消したわけです。
省エネ志向で容量や動力を減らした商品も最近、よく発売されていますね。そして、外食産業でも、ボリュームが少なめのメニューや、お一人様でも入店しやすいようなコンパクト店舗の大量出店が各社続きます。つまり、引き算式でものごとを考えていくと、逆に新たな企画が複数生み出されていくのです。ところが、引き算式の事業にすると多くの人は不安に思います。
こんな機能をなくして大丈夫だろうか?コンパクトにすることで客単価が落ちないだろうか?私はそうは思いません。例えば、飲食で考えれば分かりやすいと思います。従来より小型のメニューを出しても、確かに一品一品の単価の絶対額は下がりますが、その分、デザートや前菜など他のものをたくさん食べようとする意識も一方では働きます。したがって、コンパクトにしても客単価としては維持される場合が多いことも事実なのです。
物事を省いて考えてみる。こんな機能はもういらない!というものを書き出してみる。こうやって、引き算式の発想をすることで、新規事業を考えることはとっても有効である。私は、こんな風に思います。今の時流は、複雑な時代であるからこそシンプルにしていくことが受けるのではないでしょうか?
投稿者 compas : 16:36 | コメント (0) | トラックバック
2008年06月03日
6月25日に経営セミナー開催!
皆さん、こんにちは!今回は弊社のPRです!
いつも、「新規事業につけるクスリ」をお読みいただき、有難うございます。
さて、当コラムと連動する形式で開催する経営セミナーを、久しぶりに6月25日(水)に開催します!!
一年近く開催しておりませんでしたが、読者の皆様からも、お問い合わせを複数頂いたため、開催することを決めました。私としましても、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。m(__)m
今後のスケジュールも巻末につけておりますので、最後までお読み頂きます様お願い申しあげます。
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■ 『 明日から使える売れる仕組み作り’08 』 ☆締切:先着順
〜 勝てるビジネスモデル7つのツボとは? 〜
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<セミナー概要>
昨年度、大手企業を中心に27社が受講したビジネスモデル講座。
1回あたりの受講は30万円にもかかわらず多くの方に受講して頂き、
大盛況のうちに終わりました。
そして、今回はプログラムのエッセンスをコンパクトに凝縮して、わずか
100分の1の金額である3000円で開催することになりました。対象を
中堅・ベンチャー企業にまで広げオープンセミナーとすることで、多くの
方に「気づき」をご提供します。
内容は、分かったようで分かっていなかったビジネスモデルや収益構造
を最新の事例を織り交ぜながら解き明かし、講師が解説します。
収益性を高め、主導権を持った事業展開をするためには、どうすれば
いいのか?当日は、ワークショップも織り交ぜながら、実践的な課題解
決策をお伝えしていきたいと思います。
取引先、部下、上司、知人などをお誘いの上、お越しください 。
<プログラム内容>
1. 知ってる人だけが儲かるビジネスモデル
2. ヒット商品のコンセプトはここが違う
3. これだけあった販売方法
4. リアル店舗の活用でライバルに差をつけろ
5. 成長し続けるアウトソーシングモデル
6. カタチの見えないノウハウの売り方
7. 情報は、こうしてお金に変えろ
8. 出会い系モデルは廃れることはない
9. 勝手に考えてみよう!”空想企画”
☆ 当日は、参加型のワークショップも行います!名刺をご用意下さい。
☆ 内容を一部変更することもありますので、予めご了承ください。
<こんな方にお薦め>
● 「新しい売り方のヒントが欲しい」
● 「既存事業の利益率の向上を図りたい」
● 「新規事業を模索中である」
「対象」
・経営者および経営幹部
・経営企画部
・マーケティング部
・販売促進および営業関連部署
・新規事業開発部 など
詳細・続き・お申込はコチラより ↓↓
>>(経営セミナーの詳細な内容)
30名限定につきお早めにお申込下さい。
懇親会の参加予約も受付中です。
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■ 「今後のセミナースケジュール」 ※ワークショップ形式
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(8月) 明日から使える売れる仕組み作り 〜 新顧顧客獲得編 〜
(9月) 明日から使える売れる仕組み作り 〜 リピート顧客獲得編 〜
(10月) 明日から使える売れる仕組み作り 〜 値上げの価格設定編 〜
(11月) 明日から使える売れる仕組み作り 〜 購買点数倍増編 〜
(1月) 3年で10億円を稼ぐ企画の作り方 〜 アイデア創出編 〜
それでは、皆様からのお申込をお待ちしています。m(__)m
会場で、お会いしましょう!!(^o^)丿
