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2008年06月17日

富士フィルムの挑戦はいかに?

富士フィルムと言えば、フィルム、デジカメ、画像関連機器のイメージが強い会社です。ところが、最近では化粧品や医薬品を手がけ、総合ヘルスケアカンパニーを目指すという方向性を明確に打ち出しています。果たして、この挑戦の行方はどうなるのでしょうか?異業種への挑戦を大胆に進める大企業として私は大変注目しています。

もちろん、異業種への進出と言っても独自技術の転用やM&Aも絡めているので、全くの未知の市場への進出というのと意味は異なるかと思います。しかしながら、市場の評価は厳しく株価がさえない状態が続いているようです。これまで富士フィルムと言えば、医療関連でも画像診断など診断が中心だったのですが、今後は予防や医療まで踏み込み、本格的な事業展開を目指しています。

そして医療関連事業を収益の柱にして、10年後に売上高を3倍にするという計画。ところが、投資家からは、既存事業との関連性や収益性が不安定な医薬品に対しては懐疑的な意見が多数のようです。私は、独自の技術や強みが充分に活かされるならば、目先の株価に左右されずに、大胆に挑戦することは良いことだと思います。

実は、富士フィルムの主力分野である写真フィルムの主成分は、コラーゲンやゼラチンであることを知る一般の方は少ないでしょう。また、それら医薬品開発に不可欠な化合物ライブラリーも20万種持つと言われています。こうして考えてみると、使える技術や強みが充分あるわけですから、未知なる市場や関連性のない分野への進出とは一概に言えません。

独自技術を水平展開的に、分野をまたいだ商品開発を行う企業としては、花王が上手な事例としてよく取り上げられます。同社では、保有する技術の使い道はないか?企画に使える技術はないか?など、技術軸と市場軸を横串で刺す形で新商品の開発にあたっています。独自の技術を持つ企業は技術ベースと市場ベースの両軸で物事を考えることが大切であると私は考えていますので、花王の事例はまさにピッタリですね。

新規事業や新商品の開発を行う際は、技術や強みを活かせる市場を狙うこと。そして使える技術は何か?保有する技術の使い道は何か?など技術と市場の軸で企画を作り上げていくこと。これらが成功のセオリーだと私は思います。富士フィルムはそういう意味では、無意味に未知なる市場に参入する訳ではありませんので、一定の勝率を収めるのではないでしょうか。ある意味、花王のように、独自技術をベースに上手に水平展開されていくことをウォッチしていきたいと思います。

投稿者 compas : 2008年06月17日 10:29

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