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2008年07月12日

グループ会社に一本串を通せ!

このブログの読者の中には、グループ会社を複数持つ大手企業にお勤めの方も多いことでしょう。また、私たちのところには多くの大手企業から新規事業に関するご相談を頂きます。さて、この大手企業というのは、一つ難しい部分があります。それは新規事業においても、組織が縦割りなために、事業の立上げに苦労をしたり、企画の段階から協力が得られないことなどです。

例えば、ある企業様からは、今まで消費者向けの事業を手がけてきたが今度新しく法人向けの事業を行うので、そこを手伝って欲しいと。しかもその部分はノウハウがないと言うわけです。しかし、世間一般のイメージからいってもその会社は、既に法人向けの事業展開をしているはずでしたので、なぜノウハウがないと言われるのか分からなかったのです。

しかし、後で聞いてみてよく分かりました。法人向けの事業を手がける事業部は、うちの部署とは連携がないので、独自で立ち上げなければいけないと言うのです。これはまさに、縦割りの弊害ですよね。ここで大切なのは、事業部間やグループ会社間で横串を通すという組織上の問題と、横串を通すことで新たな付加価値を生み出すということの両面です。

それではここで、グループ間に横串を通すことで新規事業につながる事例を見てみましょう。先日、日経MJ紙でも取り上げられていた近鉄の沿線住民向けのサービスです。ポイントはグループで事業価値の向上を目指すところ。単純に言えば、その仕組みは、グループ間のサービスを一つの電話番号で、連携しながら沿線の住民にもご案内できる受付センターを設置するというもの。

電鉄の時刻問い合わせから、リフォームや近商ストアなどの会員制宅配にまで取次ぎ、更に外部企業とも連携し、提案できるサービスメニューを増やしています。例えば三菱UFJ信託銀行の資産運用や相続の相談、家事代行のベアーズとの提携など、沿線住民向けに総合コンシェルジュサービスを手がけようという流れのようですね。

一見すると、何でもないこの記事。でも私は見逃しませんでした。単純にグループ間の総合代表受付を設置したようですが、これは新規事業開発においても活用できるなと。つまり、グループ間をまたぐ横断的なチームを作って新規事業の企画などを検討すれば、初めから強みを活かした事業が企画でき、事業立上げ後も、グループのシナジーを働かせられるわけです。

新規事業の立上げとは、他人や他の関連部署を巻き込んでいくところに要諦があると私は考えています。それから言えば、グループで横串を通すチームを立上げ、グループの価値を向上させる新規事業を立ち上げることも、一つのアプローチとして有効なのではないでしょうか?

投稿者 compas : 2008年07月12日 14:50

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