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2008年08月15日
新規事業は”ワイガヤ主義”から
新規事業のコンサルティングでクライアント企業を訪問して感じることのベスト3に入ること。それは、一言で言えば、どんよりした空気がながれているということ。これは、プロジェクトメンバーの表情がさえないという意味ではありません。何か、空気が変なのです。私は新規事業の企画など特に”気づき”や”創造力”など頭ではなく、心も使う仕事の場合に、その環境をとっても意識します。
しかし、その環境を無視して眉間にシワを寄せて会議をしてしまう会社がとっても多いのは残念です。一番いいのは、たくさん外の明かりを入れて、適度にBGMも入れて、少量のお菓子や飲料も胃袋に入れてリラックスして、遊び心を大事にしたブレストを行うこと。そして、いつもは参加しないメンバーを参加させ、どんどんと”ワイワイガヤガヤ”言いながら会議をすること。ここに秘訣があるように思います。
静寂や眉間のシワというのは、新規事業の企画会議において一番ダメな環境を作り出しているとも言えます。良質な企画を生み出したり、事業開発に成功している企業では、意図的にか自然なのかは別にしてもワイワイガヤガヤ(ワイガヤ主義)の雰囲気が、功を奏しているように見えます。物理的に部署間の壁を取り払うだけではなく、実際に部署横断的に様々な人が機会を作っては議論することで、異種配合が行われ、新規事業の成功につながっているとも言えるのです。
例えば、先日日経産業新聞には三菱鉛筆社の事例が載っていました。同社は少子化の影響で、縮小する文具市場をどう打破するか。そして文具以外の新規事業をいかに立ち上げるのかという課題がありました。そこで、横浜にある研究開発センターでは、普段商品ごとに分かれている10のグループが部署間を仕切る壁を取り払い、アイデア会を始めているといいます。これは16年も前からですが。。
ここでは、各グループが企画したアイデアの発表から試作品の持込まで、自分のテーマ以外も扱います。そしてこのアイデア会からは、筆圧を利用し、芯を回転させて常に先端を尖らせるシャープペン「クルトガ」などのヒット商品も実際に誕生しています。さらに、ポイントは研究所に留まらずに、本社の商品開発部の人間も頻繁に研究所を訪れ、顧客の要望をフィードバックしたり、新規事業のヒントを情報交換しているそうです。
研究所内ではハード面でも人間面でも壁を取り払い、更に本社の商品開発部と研究所同士でも密に情報交換を行って新規事業の企画のキッカケとする動き。こんな部署横断的で異種配合の取り組みは、明日の新規事業のヒットや良質な事業開発につながっていくのではないでしょうか。社長からは筆記具の技術を用いて次の新規事業のネタを探せと号令が出ているようですが、今後の同社の動きにも注目です。
一人でも多くの人に所属関係なく会って話すこと。とにかく、これを継続するだけでも多くの企画が生み出す下地になりえます。事業企画も大事ですが、特に新規事業開発においては、その企画を生み出す環境、特にワイガヤ主義を作り出すことも大事ではないかと私は考えています。
投稿者 compas : 2008年08月15日 17:43
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